インフルエンザ

例年、インフルエンザは12月中~下旬に流行が始まることが多いのですが、暖冬のためか今シーズンは年が明けて1月中旬から流行が始まり、現在も減少傾向ですが、流行は続いています。

例年A型が流行後にB型が流行する2峰性のピークになることが多いのですが、今シーズンはA,B同時に流行しています。A型にかかって5日間休み。治癒して登校したら、すぐにB型にかかった。なんていう生徒さんがおりました。A型にかかった後、B型にかかりますか?と聞かれることがありますが、答えは、YESですね。もちろんB型→A型もありえます。

他によく質問されること。インフルエンザの人と一緒の部屋で寝ていいですか?。。。できれば別の部屋または布団をできるだけ離して寝るほうがよいでしょう。インフルエンザの感染形式は、主に飛沫か接触です。飛沫感染とは、患者さんの咳、クシャミのしぶきを吸い込んで感染すること。インフルエンザの患者さんと近い距離で寝ていると、知らないうちに咳やクシャミのしぶきを吸い込んで感染してしまうかもしれません。接触とは、患者さんの唾や鼻水を手で触ってしまい、その手で、自分の口や鼻を触ることでウイルスが体内に侵入するというものです。ですから、人込みから帰ってきたり、患者さんのマスクや服を片付けた後等のウイルスが着いているかもしれない手は、すぐに洗うようにして下さい。通常のマスクではウイルスの侵入を完全には防げませんが、マスクをしていればウイルスが着いているかもしれない自分の手で、口や鼻を触らないという利点もあります。また、食事の時は、同じ皿に直接箸をつけずに、患者さん用に予め小皿に取り分けてあげるとよいでしょう。

なお、インフルエンザのまとめを去年の広報太田の健康手帳に執筆しましたので、ご覧になって頂ければと思います。太田市医師会ホームページ→左中段の健康手帳で、過去の健康手帳の記事を読むことができます。(2016年 2月)