出産を考えている夫婦は、妊娠前に風疹ワクチンの接種をお勧めします

全国的に風疹が流行しています。昨年の全国の風疹発生件数は、過去5年間で最も多く、今年になっても最悪のペースで感染が続いています。

風疹は 3日はしか とも言われ、かかっても重症化することは少ないのですが、妊娠初期の妊婦さんが風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんに影響がでる可能性があります。風疹ウイルス→妊婦→胎児となり、感染した胎児に心臓、目、耳に障害がでる事があります。群馬県でも、昨年は18例の報告がありました。

妊娠初期に風疹抗体値が低い(風疹に感染しやすい)ことがわかっても、この時点では、妊婦さんに予防接種はできません。ワクチン→妊婦→胎児と感染してしまう可能性があるからです。ですから、抗体値の低い妊婦さんの家庭では、風疹に感染しないように気をつけ、風疹にかかったことのない夫や家族にワクチンを注射する必要があります。出産を考えている夫婦は、妊娠前に風疹ワクチンの接種をお勧めします。その後、2ケ月は避妊の必要があります。(2013年 2月)