災害時研修に、太田市医師会の代表として参加しました

先日、五師会(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、柔道整復師)による災害時研修に、太田市医師会の代表として参加しました。前橋日赤病院で日曜日の朝8時半~夕方5時までですので、参加お願いします。とのことでした。せっかくの休日が、とほほ。。。と思っていたのですが、参加してみると、大変ためになる有益な講習でした。

災害が発生した時に出動するDMAT、携帯がつながらなくなった時の衛星電話、無線の使用法等の講習後、実際に衛星電話や無線を使用しましたが、やってみると結構難しいですね。トリアージの方法も勉強しました。トリアージとは、災害の現場に多数の負傷者がいた場合、死亡している人や、助かるのは無理と判断した人を、そのまま放置し、それ以外の助かる見込みのある患者さんを緊急度によって治療の順番をつけ、対応するというものです。実際には、もうダメという人には黒、一番先に治療をという人には赤、その次は黄色、自分で動けるある程度元気な人には緑のタグを首につけます。これを1人の負傷者につき30秒以内に判定しなくてはならない。シュミレーションで負傷者の演技をする人を実際にトリアージしてみたのですが、30秒では短かすぎてとても大変でした。災害時の避難所の評価法も勉強しました。日赤の看護師が避難所に避難している人の役をやり、私たちが避難所を訪れたという設定で話し合いました。食料、衛生状態、居住空間、その他の問題点を評価し、できるだけ改善していこうというものです。

前橋日赤病院は、群馬県の災害拠点病院として中核の役割を担っており、多くの医師、看護師、職員が災害に対応しています。大災害が発生した場合には我々開業医や医療関係のいろいろな職種の方々が協力して働かなくてはというような場合も想定されるということで、今回の講習が行なわれたものです。(2017年 11月)