国立科学博物館チームが凄い事をやってのけました

6月からずっと雨ばかりでしたが、ようやく梅雨も明けて夏らしくなってきましたね。

夏休みの自由研究には、どんな事をしよう?私も悩んだ記憶があります。(かなり昔のことになりますが)子供が小学校の夏休みに、上野の国立科学博物館に連れてってと言われた事がありました。自由研究用だったのかな?博物館の縄文式土器が展示してある部屋で、学芸員に「縄文人は後から渡って来た弥生人に滅ぼされたのですか?」子供がこう質問すると、学芸員は嬉しそうに微笑んで「よくぞ聞いてくれました。こちらにどうぞ」と自分の研究室まで案内してくれ、いろいろな資料を出して説明してくれました。この人、本当に自分の好きな事を職業にしたんだなと感じましたね。結論は縄文人と弥生人はゆるやかに混血していっただったかな。。。

その国立科学博物館チームが凄い事をやってのけました。3万年以上前に台湾から日本に渡って来た時の我々の祖先と、同じ条件で航海を再現しようというプロジェクトです。私は以前からラジオの番組でこのプロジェクトを聞いて注目していました。地図もコンパスもない小さな丸木舟に、少しの食料と水を積んで、男4人女1人が乗り込み、星や太陽の位置を頼りに船出。40時間以上漕ぎ続け、7月9日に無事200キロ先の沖縄に到着したのです。失敗すれば確実に死が待っている過酷な航海に、我々の先祖はどんな事を考えて出発したのでしょうか。彼等の子孫が私達と考える不思議な気がしますね。(2019年7月)