今のコンピューター君、本当に強いです

私は、大学で将棋部に所属していました。放課後や講義の合間に、学校や友人宅でよく将棋を指していました。得意戦法は、今でもそうですけど、四間飛車 美濃囲いです。ちょうどこの頃、コンピューター将棋ソフトが出始めました。その頃のコンピューターはとても弱く、どんなに適当に指しても最後は勝ってしまうほどでした。それが、今のコンピューター君、本当に強いです。最強モードだと、ほとんど勝てません。一応、大学将棋部では部長だったし、今でもそれなりに将棋の勉強はしているつもりなのにですよ。

先日、将棋のプロ代表と、コンピューター将棋ソフトのどちらが強いかを争う公式戦、第一期電王線が行なわれました。プロ代表の山崎八段が最強ソフトPONANNZAと対戦するも、2連敗で敗れてしまいました。驚くのは、その内容です。公表された棋譜(対局の手順を記録したもの)を丹念に読みましたが、人間に、ほとんどチャンスらしいチャンスがない完敗でした。

次期電王戦には、将棋界のスーパースター、羽生善治が出場することが決まりました。順等に勝ち上がって、人間代表になると、ラスボス羽生とコンピューターのガチンコ勝負になるのです。今から対戦を楽しみにして、ワクワクしています。(2016年 6月)