たばこが体に悪いなんて言われなくてもわかっていますよね。でも、吸わない人に比べて肺がん、肺気腫、胃潰瘍に何倍もなりやすいなんて言われると、すこしドキッとしませんか。なに、へっちゃらだ。今まで吸ってきたのに肺がんにはなってないし、吸わない人でもがんになることはあるよ。自分の人生好きに生きて何が悪い。でも、本当にあなただけの問題なのでしょうか。
これは、3年前に私が広報大田に書かせていただいた健康手帳の記事(http://ota.gunma.med.or.jp/kenkotecho/20070220waga.htm)の書き出しです。
私は、開院時から禁煙外来を行なってきました。今年の9月は今までの月の10倍くらいの方が禁煙外来を受診しました。10月1日からのタバコの値上げも大きな理由になっていると思います。皆さんやめたいと思っていても、ついつい吸ってしまう。これは意志が弱い強いもあるけれど、ニコチン依存症、つまり病気。だから治療に健康保健が使えるというわけです。
何を隠そう、この私もやめて十年以上経っていますが、昔は1日60本の超ヘビースモーカーでした。禁煙が、どんなにたいへんなものか自分で実験済みです。自分の体験や、当院の禁煙外来でタバコをやめることができた人の成功談などを紹介し、禁煙補助薬の処方をさせていただいております。
自分だけでは禁煙する自信がない人は、禁煙外来を受診してみたらいかがでしょうか。多くの方が、たばこと縁のない生活を手に入れていますよ。